インフレータブルや衣服など薄く柔らかいものを3Dプリントする場面において, 
パーツの着脱機構や, 造形サイズに収まるよう分割したパーツの組立手法が求められることがある. 
既存の接着剤による接合や熱溶着は一度つなげた箇所を分解することができず, ネジなどの留め具やはめ込みを用いる場合は手間がかかる. 
本研究ではこの解決策として素早い開閉を繰り返せるジッパーの一体造形を提案する. 
本研究の最終目標は幅広い形状の造形物に適用できるジッパーの設計・製造であるが, このうち本稿では2次元平面上の曲線について曲率がジッパーの寸法に与える制約を明らかにし, それに基づき作製したジッパーの開閉可能性を検証した. 
増田凌, 鳴海紘也, 野間裕太, 小山和紀, 川原圭博
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